いまに伝わる「瓦の歴史」とは
- 2021.09.20
瓦屋根というのは、天然素材のやわらかい粘土を
1.130℃もの高温で焼成した「瓦」を、屋根に積み上げたものです。
その歴史は古く、日本では飛鳥時代から使われたと言われている伝統ある素材です。
瓦が日本に伝わったのは、西暦588年。
奈良県の飛鳥寺を造営するにあたって、当時朝鮮半島にあった百済という国から
4人の「瓦博士」が来日したことが、当時の歴史書「日本書紀」にも書かれています。
このときに、彼らが作った瓦によって、日本の瓦屋根の歴史がスタートしました。
そこから1400年余り、日本の瓦は、中国や朝鮮半島の影響を受けつつも
独自の進化を遂げて、今では、日本の原風景と言われるぐらいに
わたしたちにとってはなじみ深いものとなっています。
ちなみに、中国の瓦の特徴は、瓦に「反り(丸味)」がある点です。
ほかの国、特にギリシャなどでも瓦を使う文化がありますが
そちらの国の瓦は、スレートから発展したと言われ、板状で反りはありません。
日本の瓦は、中国の流れを引くもので
伝来から長きにわたって、瓦は特別な屋根材とされ
寺院や役所などの重厚な建築物に使われてきました。
そして、火事が多発した江戸時代では
その中ごろから、都市部の民家において、瓦屋根が推奨されるようになります。
雨に強く、耐久性、防火性と優れた機能があることから
日本全国に広く普及するきっかけとなりました。
このように、古くから使われている瓦屋根ですが
現代でもそのメリットはたくさんあります。
「昔の素材だから...耐久性とかが心配」
と思われる方も多いはずですが、そんなことはありません!
今の時代の瓦は種類も豊富で多機能。
高温多湿な日本の気候にあった屋根素材なので
家の中で快適に過ごしやすくなります!
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